推進工事とは
私たちの生活に必要な、電気・ガス・上水道・下水道・通信は、地下に埋設されています。
特に、上水道、下水道、ガス管は、地下に張り巡らされ、街を安全・衛生的に保っています。これらの管路は、特殊な方法で掘削・埋設されています。
管路は長距離に及ぶため、交通渋滞や騒音・振動は、最小限に抑えることが重要とされています。
推進工事は、工事区間の両端に、発進立坑(はっしんたてこう)と、到達立坑(とうたつたてこう)を設置するのみで、工事期間中の都市環境への影響を最小限に抑える工法です。
他にもファイン・テック株式会社では推進工事に関わる付帯工事も行っています。
(立坑築造、地盤改良、管路調査、管路補修等)
泥土圧式推進工法
推進管の先端に密閉式泥土圧式先導体を装備し、遠隔操作により方向修正を行いつつ、切羽の安定と掘削士に流動性を持たせるために添加材(高密度泥水材)を注入し、カッタにより掘削された土砂を添加材(高密度泥水材)と撹拌混合し、先導体内に組込んだエア式ピンチ弁を操作することにより掘削土の取込量を調整しつつ、取込んだ掘削土砂を推進管内に設置した排土管内を吸引輸送により立坑まで搬出しながら管体を推進し埋設する工法です。
特徴
・切羽安定の確実性が高いので、土質への適用範囲が広い。
・確実に滑材を注入でき、超長距離推進が可能です。
・連続した機械掘削で、推進速度が速く、工期を短縮できます。
・切羽が密閉されており、作業の安全性が高い。
泥濃式推進工法
泥濃式掘進機のカッタチャンバ内に高濃度の泥水を圧送充満し、切羽の安定を図りながらカッタにより掘削します。
掘削した土砂を高濃度泥水と撹拌混合し流動化させ、掘進機内の排土バルブを開閉することにより、切羽を安定させながら間欠的に排土します。
特徴
・高濃度泥水の作用により、優れた切羽安定能力を持つ。
・立坑
泥水式推進工法
泥水式推進工法は、泥水式掘進機のチャンバ内を泥水で満たし、泥水圧を加え切羽の安定を図りつつ掘進する工法です。
カッタで掘削した土砂を撹拌装置で泥水流として坑外に搬送し、坑外のプラントで土砂と泥水に分離、泥水は再び切羽に環流され、連続した掘進ができます。
特徴
・切羽安定の確実性が高いので、土質への適用範囲が広い。
・確実に滑材を注入でき、超長距離推進が可能です。
・掘削土が流体輸送されるので、坑内運搬等の危険作業が少なく、施工性に優れています。
・連続した機械掘削で、推進速度が速く、工期を短縮できます。